Logic Toolの罠

PICkit2にはLogic Toolという簡易ロジックアナライザ機能がついています。

これを使えばオシロなどを持っていない人でもPICの扱う信号を直接チェックできます。 しかしここにも罠が隠されています。

Logic Tool は入力として3チャンネルあるのですが、Ch3だけがCh1, Ch2と比べて仕様が異なります。 Ch1,2 がTTL入力なのに対し、Ch3はST(シュミットトリガ)入力です。 TTL入力とはHighとLowの閾値が2.5V付近にある入力です。 ST入力とは閾値にヒステリシスがありHighからLowになるときの閾値が1.5V付近、LowからHighになるときの閾値が3.5V付近にある入力です。 この閾値はPICkit2がUSB電源の5Vで動いていることから来ています。 ここで注意しなければならないのはPICを5Vでなく3.3Vや3Vで動作させる時です。 TTL入力であれば問題なくHighとLowを判別できますが、ST入力だとLowからHighに変化することができません。 つまり、PICを3.3Vや3Vで動かす時はCh3が使えないということです。 要注意です。

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