両面ユニバーサル基板の罠

「同じ性能のものを出来るだけ小さく作りたい」というのは狭い家に住む日本人の性です。 PICマイコン工作もそうです。できるだけ小さいケースに同じ回路を格納したいと思います。 しかしケース取り付け型のスイッチやコネクタ、ブラケット付LEDはサイズが大きく、どうしても全体が大きくなってしまいがちです。 基板取り付け型(横型)のものを用いると小さくできますが、スイッチやLEDは上にあったほうがいいことも多いです。 基板取り付け型(縦型)のものを用いると高さが足りず、ケース外側から操作できません。

そこで「両面ユニバーサル基板を用いて基板を2段重ねにする」という手があります。
7セグLEDやLCDモジュールの取り付けにも有効です。

完成品。スイッチ、LED、コンデンサマイクが上に露出している。
(ケースの加工、露出している部品の配置がテキトーなのはお許し下さいm(__)m )


両面ユニバーサル基板の表面に露出する部品が実装されている。
裏面にピンソケットが実装されている。




メインのPICマイコンを使用した回路は下の基板に作られている。
下の基板には上の基板と接続するためのピンヘッダが実装されている。

このように、ケース縮小化に寄与する両面ユニバーサル基板ですが、例によって罠が隠されています。
それは、表面と裏面の回路のショートです。
筆者はこれで何個もマイコンを壊しました(゜Д゜)v
通常、ユニバーサル基板は下のように錫めっき線などを用いてパターンを作ります。

ここで表面のパターンと裏面のパターンが交差しているとショートします。 なぜなら、両面ユニバーサル基板は全てのスルーホールで表面と裏面がつながっているからです。 これは片側だけ見ていても分らないので意外と気付きにくいミスです。 交差するところでは必ず被覆付のワイヤーを用いるようにしましょう。

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